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辺境のキュレーター「Purveyors」小林宏明が繋げるもの (後編)

群馬県桐生市にオープンして以降、多くのファンを集めているアウトドアセレクトショップ「Purveyors」(パーヴェイヤーズ)。オーナー兼キュレーターの小林宏明曰く、桐生はかつての隆盛の後、商店などが街に必要な分だけ残った、役割分担のなされた“ちょうどいいサイズ”を維持しているコンパクトシティであると言う。前編に引き続きに、現在その桐生においてPurveyorsが果たしている役割や、今後の展開について訊く。


ローカルのプレイヤーを繋ぐ“ハブ”という存在


── 桐生というコンパクトシティの中でPurveyorsはどのような役割を果たしているのでしょうか。

小林
 桐生のプレイヤーを繋ぐ、ハブとしての機能でしょうか。例えば、うちに来たお客さんに地元のうどん屋を勧め、その次は群馬の素材を使ったジェラート屋、夏なら桐生川での川遊びを勧める。コーディネーターのようですが、より人を巻き込んで繋げていくイメージです。地域のプレイヤーと交流していくと、助け合う関係性が生まれる。僕らをハブとして桐生の点と点が繋がって、新たな経済圏やコミュニティの一助になれるんだなと。
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── 地方再生のヒントにもなりそうです。

小林
 その土地の資源やプレイヤーを生かさないと、本当の意味でのローカルの復興には繋がらないと思います。従来型の大型商業施設などは、まさにその逆の行為で。一見住民にとっての利便性は上がるように見えるのですが、その結果として、例えばシャッター商店街を増やしてしまっては、プレイヤー=点を潰すことになってしまいます。

2020年は、Purveyorsプロジェクト拡張の年へ


── 今後の展望を教えてください。

小林
 Purveyorsの新店舗をふたつ作ります。と言っても、今のPurveyorsの水平展開をしたいという欲求はゼロなので、どちらも新しい挑戦です。ひとつめは、長野県の野尻湖畔にあるゲストハウス「LAMP」に併設するアウトドアセレクトショップ兼キャンプグラウンドとしての展開を予定しています。

── WEB製作会社であるLIGが運営する、カルチャー性の高いゲストハウスですね。

小林
 そうです。あそこはLIG代表の吉原ゴウさんの覚悟と想いの詰まった、いい意味でクレイジーな場所なんです。野尻湖という美しい自然の間近にあって、本格的なアウトドアサウナ施設「The Sauna」を併設していたり、料理の質にとことんこだわり抜いていたり、価値を創造している場になっているなと思っていて。あそこの傍にキャンプグラウンドとショップを開ければ、より新しい体験が提供出来るなと感じ、出店を決めました。

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